京都・伏見区の川に舞うホタル [自然]

京都市伏見区の東高瀬川は、
10年前の近くのトンネル工事に伴い
水量が増加しました。
地元の住民は清掃活動を始め、
昨年はホタルのえさとなる稚貝を放し、
今年6月10日にホタルを放つことが
できるようになったそうです。
(京都新聞Webの記事の概要です)
伏見区砂川学区周辺(東高瀬川周辺)
********************************************
ホタルについて教えてください
おもに熱帯から温帯の多雨地域に分布しています。
幼虫時代を水中ですごす水生ホタルと
陸上の湿地ですごす陸生ホタルがいます。
日本で「ホタル」といえば、本州以南の日本各地に分布し、
5月から6月にかけて孵化するゲンジボタルを指すことが多いようです。
日本ではこのゲンジボタルが親しまれていていますが、
実際には遥かに多様な種がいます。
国内には約40種が知られますが、熱帯を主な分布域とするだけに、
本土より南西諸島により多くの種がいます。
ホタルは卵や幼虫の時代にはほとんどの種類が発光します。
成虫が発光する種は夜行性の種が大半を占め、
昼行性の種の成虫の多くの種はまず発光しません。
ゲンジボタルについて教えてください
ゲンジボタルの成虫は夜に活動するが、
発光によって他の個体と通信をはかり、
出会ったオスとメスは交尾をおこないます。
交尾を終えたメスは川岸の木や石
に生えたコケの中に産卵します。
卵の中で発生が進むと、
卵の中で幼虫が発光を始めます。
夏になると幼虫が孵化します。
幼虫はすぐに川の中へ入り、清流の流れのゆるい所で
カワニナを食べながら成長します。
秋、冬を経て翌年の春になる頃には、
幼虫は体長2-3cmほどに成長し、
成虫よりも大きくなります。
春になって充分に成長した幼虫は
雨の日の夜に川岸に上陸します。
川岸のやわらかい土にもぐりこみ、
周囲の泥を固めて繭を作り、
その中で蛹(さなぎ)になります。
成虫は5月から6月にかけて発生します。
昼は深い草陰で休んでいて、夜に活動します。
成虫になると水分を摂取するのみで、
活動や産卵は幼虫時代に摂った
栄養分でおこないます。
成虫の期間は2-3週間ほどしかありません。
本州、四国、九州と周囲の島に分布し、
水がきれいな川に生息します。
5月から6月にかけて発生してたゲンジボタルは
オスは川の上空を飛び回りながら、
メスは川辺の草の上などに止まって発光します。
平家打倒の夢破れ、無念の最期を遂げた源頼政の思いが
夜空に高く飛び舞うホタルにたとえられたようで、
源頼政の亡霊になりホタルとなって戦うと言う伝説があり、
「源氏ボタル」の名前もここに由来しています。
夜に川辺で発光するゲンジボタルは
初夏の風物詩として人気があります。
(スポンサーリンク)

- ショップ: UnDigital科学博物店
- 価格: 6,264 円

こころも育つ 図解・ホタルの飼い方と観察―人の生活と自然を調和させた世界に誇る日本の「ホタル文化」
- 作者: 大場 信義
- 出版社/メーカー: ハート出版
- 発売日: 2012/05/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
スポンサーリンク
コメント 0