NHKのど自慢 東京都八王子市から(平成29年8月20日)part2 [植物]
part1の続きです。
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自然薯(じねんじょ)について教えてください
★日本人と自然生(天然山芋)
じねんじょう山芋(自然生・自然薯)は秋から翌早春まで約半年にわたって
採取が可能です。
そして大きな根部やその実の「零余子」(むかご)は滋養が豊富で生でも
食されることができることから、米や麦も知らない古代日本の原住民や
縄文人にとっては、寒期の貴重・不可欠な食材でもあったのでしょう、
山の幸として不動の位置にあったと思われます。
このヤマノイモは古くから「自然に生える」ということから「自然生(ジネンジョウ)」
と呼ばれ、学術的にもこの名称を使いますが、一般的な俗称では
「自然薯(ジネンジョ)」もよく使われています。
日本原産で、学名は「Dioscorea japonica」であり、粘性が非常に高いものです。
ジネンジョウ(自然生)、ジネンジョ(自然薯)、ヤマイモ(山芋)とも呼びます。
昔は薯蕷と書いてヤマノイモと読みました。
北海道南西部から本州・四国・九州および、朝鮮半島、中国に分布します。
地下には1本の芋があり、芋は地下深くへとまっすぐに伸び、1メートルを超える
こともあります。
地上部の成長にしたがって芋は縮小し、秋には新たな芋と置き換えられ、
赤土土壌で採れたものが、風味がよいとされます。
むかごは直径1センチメートルほどの球状から、大きなもので長さ3センチメートルほど
に達する場合があります。
里山の林道沿いや河川沿いの土手によく自生します。
やや湿った土壌を好むが、鬱蒼とした林の中には少ないものです。
高山には分布せず、条件が合えば公園の植え込みでも生育します。
長く伸びる根を芋として食用にします。
ナガイモと比較すると遥かに粘り気が強いため、
すりおろしてから白醤油や出汁などを加えてのばしとろろにするのが
代表的な調理法です。
★希少な日本原産種の山芋
今や私たちの食卓にのぼる野菜のほとんどが外来種の植物です。
ヤマイモ類もナガイモ、クツネイモなどを総称してヤマイモと呼びますが、
これらは元来、畑作の栽培用に渡来したものです。
そのような中にあって、じねんじょう山芋(自然生・自然薯)はジャポニカ
という学名をもつ 希少な日本原産種の植物で、古くから私たちの生活文化
と関わり深いものです。
つまり、このやまいもは総称です。その中に自然薯があります。
現在は栽培もされていますが、天然の自然薯には及びません。
その他、長芋、大和芋、つくね芋などがあります。
とろろいもと言う芋はありません。これも総称です。
やまいも=とろろいもで、あのネバネバ系の芋は摩り下ろせば全てとろろになります。
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